習近平主席が広西を視察 思想の解放とイノベーションを強調

　習近平国家主席はこのほど、広西チワン族自治区を視察した際、「広西は完全で正確かつ全面的に新たな発展理念を貫き、質の高い発展という主たる任務と新たな発展枠組みという戦略的任務をしっかりと把握する必要がある。自らの長所を生かし、中華民族としての共同体意識を主軸として思想を解放し、イノベーションにより変化を求め、海に向かって強さを求め、開放と発展の道を探るべきだ。国境地帯にある少数民族が集中する地域での質の高い発展を推し進めることに尽力して、中国式現代化に広西のページを書き加えていくよう」呼びかけました。

　習主席は12月13日、ベトナム公式訪問を終えて帰国しました。14日と15日には広西チワン族自治区の南寧市や来賓市などを訪れて、対外開放プロジェクトやコミュニティー、農村、企業で視察を行いました。

　習主席は15日午前、同自治区共産党委員会と政府の活動報告を聴取した後、広西でのさまざまな作業が収めた成績を積極的に評価しました。

　習主席は、「広西の質の高い発展を促進するには産業を強くし、産業システムのグリーン転換を促進し、林業や文化観光産業、高齢者向け産業、健康産業を発展させ、生態環境の長所を発展の強みに転化しつづけていく必要がある」と指摘しました。

　習主席はまた、「広西は国内と海外に対して開放の度合いを引き続き拡大していく必要がある。自治区内外の連動を強化し、より活力ある開放型経済システムを構築する必要がある。西部の陸・海新通路を築き、レベルの高い北部湾国際港を構築し、東南アジア諸国連合（ASEAN）諸国とのビジネスや貿易、労務、産業、科学技術、教育などの分野における協力を広げ、『一帯一路』共同建設と深く融合させねばならない」と強調しました。

　習主席は同日午前、南寧市駐屯部隊の幹部らと会見し、中国共産党中央と中央軍事委員会を代表して、将兵たちに心からのあいさつを送りました。（殷、鈴木）