国防部 フィリピン武装部隊総参謀長らの仁愛礁の違法「座礁」軍艦への乗船を非難

2023-12-15 15:52:59  CRI

 中国国防部は15日、フィリピン武装部隊の総参謀長らが仁愛礁に違法に「座礁」した軍艦に乗船した上、あおり立てる行動をとったことについて、態度を表明しました。

 記者が「報道によると、フィリピンはこのほど、中国南沙諸島の仁愛礁海域に船舶を派遣し、武装部隊の総参謀長らが仁愛礁上に不法に『座礁』した軍艦に乗船するとともにあおり立てる行動をとった。同時に、米国は中国に対して、これに関連した阻止行動の停止を呼びかけた」と述べ、これに対する中国のコメントを求めました。

 国防部の張暁剛報道官はこれに応じ、「フィリピンは10日、中国の再三の制止と警告を顧みず、南沙諸島の仁愛礁付近の海域に船舶を派遣し無断で侵入して、仁愛礁に不法『座礁』した軍艦に建築物資を搬入しようと図った」と明らかにしました。その上で、「その間、フィリピンの船舶が危険な方法で中国海警船に衝突して損傷を負わせ、さらに、フィリピン軍の一部がこの不法『座礁』した軍艦に乗船して、あおり立てる行動をとった。中国海洋警察はこれに対し、法に基づいて必要な措置をとった。現場での対応は専門的、自制的、合理的で、合法である。これについて、中国軍は既にフィリピンに厳正な申し入れを行い、強く抗議した」と述べました。

 さらに、「中国は仁愛礁を含む南沙諸島とその付近の海域に対して争う余地のない主権を有している。フィリピンの故意の挑発、悪質な宣伝は、『南海各方面行動宣言(DOC)』の精神に深刻に背き、南海の平和と安定を深刻に破壊するものだ。われわれは、関係国が事態のさらなるエスカレートと悪化を避けるために、権利侵害の挑発行為を即時に停止するよう忠告する」と強調し、「引き続き必要な措置をとり、領土主権と海洋権益を断固として守る」との中国の姿勢を示しました。(朱、坂下)

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