【CRI時評】中国が気候変動の課題に取り組む五つの立場

2023-12-12 18:17:05  CRI

 「中国は気候変動への対応において良い仕事をしており、正しい道を歩んでいる」

 現在ドバイで開かれている国連気候変動枠組条約第28 回締約国会議(COP28)で、世界気象機関(WMO)のアブドゥラ・アル・マンドゥース総裁はこのように評価した。中国は一貫して五つの立場からグローバルな気候ガバナンスを推進しており、その努力は各方面から認められ、COP28にプラスのエネルギーを注入している。

 立場一:数多い発展途上国の重要なメンバーとして

 世界銀行のデータによると、2022年の中国の1人当たりGDPは1万2720ドルで、米国の6分の1、ドイツの4分の1、欧州連合(EU)加盟国平均の3分の1に過ぎず、世界の67位となっている。中国人1人当たりの国民総所得(GNI)は1万2850ドルで第62位だ。中国が最大の発展途上国であるという位置づけは争う余地のない事実である。

 立場二:歴史的責任を変えない新興経済国

 過去の累計炭素排出量で見ると、1850年から2019年までの北米地域と欧州地域の累計炭素排出量はそれぞれ全世界の23%と16%を占めている。現在、中国人1人当たりの歴史的累計二酸化炭素排出は依然として非常に少なく、米国のわずか8分の1、EUの4分の1前後である。中国が負うべき歴史的責任は変わっておらず、まさに気候変動がもたらす課題に積極的な姿勢で対応するために努力している。

 立場三:エネルギー転換の飛躍的発展の貢献者

 中国は長年にわたり、非化石エネルギーの大規模な開発・利用の推進に力を注ぎ、エネルギー構造を継続的に適正化することに取り組んできた。中国の一次エネルギー構成における石炭の比率は2015年の66%から、2022年には56%まで低下しており、その一方で、中国は引き続き技術革新を進め、再生可能エネルギーのコストの大幅な低減を推進している。

 立場四:経済・社会・環境の協調的発展を促進する行動派

 「大気汚染防止行動計画」「汚染削減・炭素削減相乗効果実施計画」などのさまざまな政策に支えられて、中国の各レベルの電力部門は小型火力発電を徐々に廃止しつつある。2013年以降、中国は年平均3%のエネルギー消費成長率によって年平均6.2%の経済成長を支え、エネルギー、食糧、気候と環境安全保障を確保することを基礎として経済・社会発展の包括的なグリーン・低炭素化転換を推進してきた。

 立場五:グローバル気候ガバナンスの多国間プロセスを推進する実行者

 長年にわたり、中国は国際的な場で積極的に発言し、発展途上国や先進国などの各当事者と気候変動に関する対話を強化し、共通の利益を追求してきた。同時にまた、建設的な協力を推進し、各国の経験の共有とベストプラクティスの交流を促進して、グローバル気候交渉の課題を解きほぐしてきた。COP28は人類が共通の課題に取り組む舞台であり、中国は今まさに、「野心から行動、そして現実へ」という会議の目標実現を推進し、各方面と共にクリーンで美しい世界を築くために建設的な役割を発揮しており、今後も継続してそれを果たしていく。(CRI論説員)

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