中国の極地調査船「雪竜号」が南極の中山観測基地に到着

2023-12-01 19:55:23  CRI

 中国自然資源部は1日、中国第40回南極観測任務を遂行する極地観測船「雪竜号」が中山基地に順調に到着し、大規模な陸揚げ作業を開始したと発表しました。

 南極観測隊の臨時党委員会のメンバーは11月30日にヘリコプターで中山基地に向かい、中山基地に滞在する越冬観測隊員のために新鮮な野菜や果物を届けました。同日には第1陣の観測隊員約50人もヘリコプターで中山基地に到着しました。

 中山基地での荷揚げは、中国の第40回南極観測での初の大作業です。中山基地の後方支援物資、科学研究物資、燃料油、建設工事プロジェクト物資の荷揚げを完了し、固定翼航空機隊の後方支援物資、運行・科学研究物資、燃料油、空港試験プロジェクト物資の荷揚げを完了した後には、作業の実際の状況に応じて帰国物資及びごみなどを輸送します。

 「雪竜号」はオーストラリアのフリーマントル港で補給を終えて、11月17日に出航しました。しかしその直後に西風帯を通過する試練を迎えました。悪天候に直面して最大5メートルのうねりにも遭遇しましたが、「雪竜号」は2つの強い低気圧の間を巧みに通り抜けました。観測隊側は事前に十分な準備を整えており、船舶と人員、物資の安全を確保しつつ25日未明に西風帯の通過に成功しました。(hj、鈴木)

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