外交部 世界の気候変動対策の取り組みは十分とはほど遠い

2023-11-29 18:46:59  CRI

 外交部の汪文斌報道官は29日、国連環境計画(UNEP)がこのほど発表した報告書を受けて、「同報告書は世界の気候変動対策の取り組みがまだまだ不十分であることを改めて喚起した」と述べました。

 UNEPはこのほど、二酸化炭素排出量現状評価報告書「2023年版・年次排出量ギャップ報告書:記録更新-気温が最高値を更新する中、世界は排出削減目標の達成に失敗」を発表しました。報告書によると、各国が現在「パリ協定」で約束されているよりも厳しい排出削減策を講じなければ、2030年までに2.5~2.9度の地球温暖化に直面するだろうということです。

 汪報道官はこれについて、「責任ある発展途上の大国として、中国は世界の気候対策に積極的に貢献しており、既に2020年の気候行動目標を前倒しで超過達成している。また世界最高の二酸化炭素排出原単位の削減幅を達成し、世界史上最短の時間でカーボンピークアウトからカーボンニュートラルまでを実現する」とした上で、「中国が現在採っている気候政策措置および目標は『パリ協定』の長期的な気温管理目標に完全に合致している」と指摘しました。

 汪報道官は、「中国も、今大会が世界的な総括を契機として国連を中核とする多国間主義を実践し、発展途上国の懸念に十分に応え、公正でグリーンなモデルへの転換を着実に推進し、団結・協力して気候変動に対応し、『国連気候変動枠組条約』とその『パリ協定』を実行するためにより有利な条件を整え、国際社会に向けて行動と協力に焦点を当てた積極的なシグナルを送ることを期待している」と述べました。(ヒガシ、坂下)

ラジオ番組
KANKAN特集