習主席 BRICSパレスチナ・イスラエル問題特別ビデオサミットで談話発表

2023-11-21 23:01:01  CRI

 習近平国家主席は、南アフリカのラマポーザ大統領の招きに応じて、21日夜、北京でBRICSパレスチナ・イスラエル問題特別ビデオサミットに出席し、「停戦を促し、恒久的な平和と安全を実現」と題する重要な談話を発表しました。

 習主席は談話で、「今回のサミットはBRICSメンバーの拡大以降に行われた初の首脳会議である」と述べ、BRICSの新メンバーの指導者らに歓迎の意を表し、ラマポーザ大統領と南アフリカ政府がサミットの開催に払った努力に対する感謝を伝えました。また、「当面の情勢下で、BRICS諸国がパレスチナとイスラエル問題について正義の声・平和の声を上げることは、非常に時宜にかなったことであり、必要なことだ」と強調しました。

 習主席は「ガザでの衝突は1カ月以上も続いており、多くの民間人が死傷し、人道主義上の災禍を招くとともに、域外へ拡大する趨勢が見られる。中国はこれに深く関心を寄せている」と述べました。また、「当面の急務は、第一に、衝突の各当事者が直ちに停戦し、民間人に対するすべての暴力と攻撃をやめ、拘束された民間人を釈放し、より深刻な悲劇を避けることだ。第二に、人道主義的救援通路の安全と円滑を確保し、ガザにいる人々への人道主義的支援を拡大し、強制的な移住をやめ、水・電力・ガスの供給中断など、ガザの人々への集団的懲罰をやめることだ。第三に、国際社会は実際的な措置を講じ、衝突の拡大を防止し、中東全域の安定に影響を及ぼすのを防ぐことだ」と、三点を提案しました。

 習主席はまた、「中国は国連総会が10月27日の緊急特別会議で採択したパレスチナとイスラエルの衝突に関する決議を支持する。中国は国連安保理の輪番議長国として、安保理2712号決議の可決を促したが、関連各当事者は決議の実践に取り組むべきだ」と呼びかけました。

 さらに、「パレスチナとイスラエルの情勢が今日の状況に至った根本的な原因は、パレスチナ国民の建国権、生存権、帰還権が長期にわたって無視されてきたことにある。私は何度も強調したが、パレスチナとイスラエルの衝突を解決する根本的な活路は『2国家解決案』を実現することであり、パレスチナ民族の合法的な権利を回復することで、独立したパレスチナ国を樹立することだ」と強調しました。

 習主席は談話で、「今回の衝突の発生以来、中国はパレスチナ自治政府と国連機構を通じて、200万ドルの緊急人道支援を提供し、ガザ地区に1500万元(約3億1000万円)相当の食品、薬品などの緊急人道支援物資を提供した」と述べ、今後ともガザの人々の必要に応じて、引き続き支援を提供していくとの姿勢を示しました。(Lin、坂下)

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