北京
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中華全国青年連合会と日本の内閣府が共催する「中日平和友好条約締結45周年記念 中日代表ユースフォーラム」が19日、北京市内で開催され、両国の大学生・院生をはじめ、各界の青年代表約100人がオンラインとオフライン併用の形で参加しました。
今回のフォーラムは「友好の初心を忘れず、美しい未来を共創する」をテーマとしており、中華全国青年連合会の董霞副秘書長、日本内閣府青年国際交流担当室の由布和嘉子室長がそれぞれ主催側を代表して、あいさつを行いました。中国社会科学院日本所の呉懐中副所長、東京大学大学院法学政治学研究科の高原明生教授が「新時代に求められる中日青年の使命」をテーマに基調講演を行いました。
あいさつする中華全国青年連合会の董霞副秘書長
董霞副秘書長はあいさつの中で、中日平和友好条約締結45周年という歴史的な節目の年に開催されるこのユースフォーラムの意義を高く評価し、「両国の青年が共に、友好の理念を継承し、パートナーシップを開拓し、学び合いを強め、共同発展を実現するよう期待する」と呼びかけました。
オンラインであいさつする日本内閣府青年国際交流担当室の由布和嘉子室長
由布室長は「日中青年交流には長い歴史があり、両国の青年が今回のイベントをきっかけに、積極的に議論に参加し、交流を通じてさらに理解を深めてほしい」と期待を寄せました。
東京大学大学院法学政治学研究科の高原明生教授がオンラインで基調講演
両国の青年と交流する中国社会科学院日本所の呉懐中副所長
呉副所長と高原教授は講演の中で、中日平和友好条約締結以来の両国の経済貿易発展のプロセスを振り返りながら、中日青年交流の特徴、両国関係の現状および直面する問題などを分析し、「両国の青年が相互理解と友情を促進し、新時代における中日交流を共に築いていくことを望む」と呼びかけました。
両国の青年代表は対話会で、デジタル経済、気候変動、少子高齢化に向けた行動などの議題をめぐり、踏み込んだ交流を行いました。
北京大学博士課程1年生の張庭颢さん
北京大学博士課程1年生の張庭颢さんは、2000年生まれのZ世代で、「ウルトラマン、名探偵コナンなど日本の文化は自分の世代の成長過程で際立った役を果たしていた。もちろん、中国の『三国志』などの文化的要素は日本でも人気があり、中日間の文化交流は双方向であるため、両国の青年は交流と相互参照を通じて新時代の中日関係を構築していこう」と語りました。
現在中国人民大学に留学している国際関係学部一年生の原野海華さんは、自分が考える新時代に求められる両国青年の使命を語り、「一つ目は、交流による相互理解と尊重。二つ目は、民間交流を進めていくこと」とし、「日中の青年は、両国の協力と友好の礎となり、世界に貢献するという役割を果たすべきだ。日中の未来に幸あれ」と述べました。
日本の青年代表佐渡愛美さん
また、日本の青年代表佐渡愛美さんは、「相⼿国への飽くなき探究⼼をもって国家間の強固な関係構築を⽬指そう」をテーマに、「私が何よりも伝えたいことは、探求⼼を持ち、絆の創り⼿となることである。交流会本番でこそ、飽くなき探究⼼を持って交流し、絆を深めていこう」と呼びかけしました。
「中日代表ユースフォーラム」は中華全国青年連合会と日本国内閣府が、「中日平和友好条約」の締結を記念して1979年から毎年開催してきた中日青年親善交流事業の一環で、中日の文化交流を深め、青年同士の友情と協力を促すために企画したものです。(取材:趙雲莎)
北京市内の会場で出席した参加者の記念写真
参加者たちによるオンライン記念写真