中国の大学生の7割超が「人生の方向性をどう決めるか」で困惑

2023-11-15 10:43:02  CRI

 今年の春夏、中国のある調査機関は「新時代の若者の成長と院士(中国科学院と中国工程院のアカデミー会員)の模範としての役割」というテーマについて、国内の大学生らを対象にアンケート調査をおこない、1万人余りから回答を得ました。調査結果によると、回答者の73.39%が、「人生の方向性をどう決めるか」が在学中に抱えた最大の悩みだとしています。また、65.43%は、院士の大学時代の経験から啓発を受けたいと考えています。

△窓際で本を読んでいる中国の女子大生

 今回の調査は全国の34の省(自治区、直轄市、特別行政区)の高等教育機関478校で実施され、有効回答数は1万95人となっています。うち、4年制学部生が6242人、専門学校在学者が2892人、修士課程の大学院生が684人、博士課程の大学院生が277人で、回答者の圧倒的多数は1995年以降生まれの「95後」と2000年以降生まれの「00後」です。専攻別では、理工系・農業・医学系が46.81%、人文・社会科学系が33.35%、芸術・スポーツ系が11.70%、その他が8.14%を占めています。

 アンケート調査の結果によれば、回答者の半数近く(48.92%)が、院士が大学時代にどのように自分の専攻を決めたのかということを知りたがっています。「学業と放課後の生活をどのようにバランスよく送るか」(60.71%)、「将来的に科学研究に身を投じるか、それとも就職してお金を稼ぐか」(46.02%)、「オンラインゲームなどのさまざまな誘惑にどう立ち向かうか」(42.63%)など、在学中に直面したさまざまな戸惑いについて、院士から啓発を得たいと考えている人が多いです。

 科学技術と工学技術の分野で最高の栄誉を獲得した人物として、中国科学院と中国工程院の院士の大学時代の経験は、大学生らにとってとても魅力的であり、院士の趣味(45.98%)、恋物語(29.29%)、寮生活での人間関係(12.38%)、さらに科学研究に関する感想(18.60%)、人生の夢(11.97%)、家族や国に対する愛情(9.92%)など、院士の経験に大きな興味を示しています。(ZHL、野谷)


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