【CRI時評】「200から20万へ」これこそが輸入博の魅力

2023-11-11 12:10:49  CRI

 シンガポールの化粧品ブランドであるフェンティビューティ(Fenty Beauty)にとって、6年続けて中国国際輸入博覧会に参加したことは非常に実り豊かなものだった。同社傘下のエッセンス・カプセルの初年度の中国での販売量は200箱にも満たなかったが、今では年に20万箱を売り上げている。「200から20万へ」この「輸入博の熱狂的ファン」の売り上げは驚異的に増えている。

 第6回輸入博が10日に閉幕し、年間ベースの取引予定額は前回を6.7%上回る784億1000万ドルとなって、これまでの最高を記録した。今回の輸入博では、ブース面積の継続的な拡大、絶え間なく登場する新商品、さらには拡大強化される中国への投資など、それらすべてが、中国の開放・革新のウインドーである輸入博の独特な魅力を示している。

 現在、世界経済の回復は鈍く、貿易ニーズは引き続き低迷して、各国はいずこも発展し続けるための新たなエネルギーの掘り起こしに躍起になっている。中国の消費市場が秘めている巨大なアップグレードの可能性は、世界中の新技術、新商品に試しに投入してみる可能性を与えており、人類が科学技術の革新を通じて、力を合わせて発展の課題を解決するためのプラットフォームを提供している。

 新たなエネルギーが解き放たれることは、米国企業も含めた、より多くの企業に中国市場を享受するチャンスをもたらす。今回の輸入博には、初めて米国連邦政府の高官が参加し、米国の農業界は2016年以来最大規模の訪中代表団を派遣した。これは米国が中国の大市場を重視していることを十分に示している。アンダーソン・ノースウェスト・カンパニーのマイク・アンダーソン総裁は、展示会初日に400万ドルの契約注文が成立したと語り、中国のパートナーとのビジネスを喜び、現在、中国市場は同社の輸出シェアの半分を占めるに至ったと語った。

 「輸入博は高いレベルの開放を推進するという中国の揺るぎない決意をはっきりと表している」輸入博に関する最近の外国メディアの報道を見て分かるのは、「開放」が核心的な言葉になっていることだ。世界最大の貿易国として、中国は巨大な規模の開かれた市場を提供するとともに、ビジネス環境を改善し続けている。

 一年そしてまた一年と、輸入博はまさにひとつひとつの成果を365日途切れることのない協力のリレーへと変え、「新たな火花」を点火することで世界経済の開放と協力の新たなエネルギーを燃やしている。(CRI論説員)

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