<輸入博>無印良品「中国のポテンシャルは他国には真似できない」

2023-11-07 13:14:36  CRI

 中国上海市で5日に開幕した第6回中国国際輸入博覧会は、過去最多となる154の国・地域からの出展を集めています。出展企業も過去最多となり、3400社を超えました。

 今回輸入博に初めて出展した「無印良品」を展開する小売大手の良品計画は、6日午前に開館イベントを行いました。堂前宣夫社長は中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)の取材で今回の初出展について、輸入博は会社やブランドを伝える大事なプラットフォームだとした上で、「今後中国事業を拡大するにあたり、決意を示すために出展した」と語りました。また、来年の輸入博については、コンセプトを変えての出展を計画していることを明らかにしました。

 展示ブースには、無印良品が中国の地方政府と取り組んでいるサスティナブル事業の商品が並び、中国で生まれた商品の特徴や現地化の強みなどが紹介されています。堂前社長は、地方政府との積極的な協力について、「環境に優しい商品提供」と「地域活性化への貢献」という2つのミッションを中国でも展開し、中国が提唱する「質の高い発展」につなげていきたいと意気込みを語りました。また、今後のビジネス展開について、中国市場はまだまだ発展していくとの見方を示し、「引き続き中国市場への投資と全面支援を行い、最も重要な海外市場である中国を十分に活用していく」と中国経済の成長に期待を寄せました。

 良品計画の清水智副社長は、「中国のポテンシャルは他の国には真似できない。中国マーケットはまだまだ成長の余地がある。今後、毎年中国で50店舗出す予定で、今の2倍の店舗数に当たる800店まではみえている」と中国マーケットでの今後の展開を明らかにしました。投資拡大にあたり、物流拠点の拡充や売り上げを伸ばすためのIT投資を考えているとのことです。

 さらに、中国の消費者について清水副社長は、「中国では環境に対する意識が自然にもう身についている。若者が多く、市場も若く、新しい流れをどんどん吸収し変わっていく。エコに対する感受性は日本と同等かそれ以上で、若者人口が多い分、ムーブメントも大きい」との考えを示しました。(取材:RYU 校正:MN)

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