IMF中国上級駐在代表「中国は依然として世界経済成長をけん引する最大のエンジン」

2023-10-16 11:20:54  CRI

 国際通貨基金(IMF)のスティーブン・アラン・バーネット中国上級駐在代表はこのほど行われた「世界経済見通し」の発表会で、世界経済成長率のベースライン予測について、「2023年は3.0%、24年は2.9%へ鈍化する見込みだ」とした上で、「中国は依然として世界経済成長をけん引する最大のエンジンであり、世界経済成長の約3分の1に貢献するだろう」と述べました。 

△IMF本部  

 最新の「世界経済見通し」報告書によりますと、世界経済成長率は22年の3.5%から23年は3.0%、24年は2.9%へ鈍化する見込みで、前回7月時点の見通しから0.1ポイント引き下げられ、その歴史的平均水準を大きく下回っています。 

  IMF調査部のエコノミスト、シルビア・アルブリツィオ氏は、最新の「世界経済見通し」報告書について、「中国を除く世界の多くのエコノミーの22年のインフレ率、特にコアインフレ率が数十年ぶりの高水準に達した。一方、中国のコアインフレ率はほぼ0%を維持している。IMFの見通しによると、大半の地域で25年まで目標値に戻らないだろう」と解説しました。 

 バーネット氏は「世界経済成長率の中長期トレンドは全般的に力強さを欠いている。最も大きな要因は全要素生産性の低下と鈍化であり、経済成長を押し上げるためには一層の構造改革が必要だ」と述べた上で、「こうした中、貿易は常に世界経済成長を促す重要なエンジンであり、貿易摩擦やデカップリングを減らし、世界貿易機関(WTO)の紛争解決メカニズムと気候変動問題を重視すべきだ」と強調しました。(ZHL、柳川) 


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