北京
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山西省考古研究院は7日、省内の長治市にある上韓墓地で27基の東周時代(紀元前770年~同256年)の墓が発掘され、その器物の組み合わせと形態は典型的な晋(春秋時代の列国の一つ、紀元前11世紀~同376年)の文化と地域の土着文化の融合が反映されていると発表しました。
墓から出土した陶器8点は棺槨室の南東部に置かれている
上韓墓地は長治市潞州区馬廠鎮上韓村の南から400メートル離れた漳沢湖東岸の台地にあります。山西省文物考古部門は2019年6月から8月にかけて、同墓地で発見された墓に対して発掘調査をおこない、東周の墓27基を整理しました。これらはいずれも長方形の竪穴土坑墓で、年代的には春秋(紀元前770〜同403年)末期から戦国(紀元前5世紀~同221年)中期まで続いています。
この27基の墓から、同墓地は春秋時代の末期から戦国時代の中期にかけて、比較的長きにわたって使用され続け、豊富な文化的な内包がみられるということです。この発掘調査により、春秋戦国時代の墓の資料不足はある程度補充されたとみられています。
副葬器物から見ると、春秋末期から戦国初期の早い段階にかけて、形の奇抜な現地の文化とみられる陶器が一定の数を占めていたものの、戦国中期になるとこれらの要素が全く見られなくなりました。これは、地元の文化的要素が外部勢力の進入につれて完全に同化されたことの表れとみられています。(朱、野谷)