三峡ダム、今年も175メートルの満水目標に向け貯水開始

2023-09-10 15:36:28  CRI

 三峡ダムは今年度も175メートルの満貯水目標に向けて10日に本格的な貯水を開始しました。

 三峡水利プロジェクトの正常な設計水位は175メートルです。三峡ダムは、毎年の増水期の末に貯水をし、渇水期から翌年の増水期前に徐々に水を放出する「蓄豊補枯(増水期に貯水し、渇水期に放出)」の方式で調整され、その年の冬から翌年春までの長江流域の水運、水供給、生態、発電などの需要にしっかりと対応しています。2022年には12月までに、三峡ダムプロジェクトにより長江中下流に累計3300億立方メートル超の水が補われました。

 管理側の中国三峡集団は、各方面の需要を満たすことを前提として、過去のデータと現状に基づくローリング予報によって水の時空分布をリアルタイムに最適化し、三峡ダムでは正常な水位の175メートルまで水を蓄えることを実現すると共に、貯水期間中のダムの安全監視とダム湖岸の地質巡視を強化し、ダムの安全や上下流の洪水防止を保証し、今年の貯水任務を順調に実施すると表明しました。また、9月4日には金沙江下流の階段式ダムの2023年共同貯水計画が水利部に承認されています。このことで、三峡集団が所管する長江主流の階段式ダムの貯水計画はすべて承認されました。

 なお、水文気象予報によると、9月10日から15日にかけて、長江流域では西から東に向けて強い雨域が移動して、局地的に豪雨に見舞われる見込みです。(Mou、鈴木)

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