中国東北部の全面振興を全力推進

2023-09-10 17:10:22  CRI

 中国の最高指導者である習近平国家主席はこのほど、中国東北部の黒竜江省を視察し、現地で新時代における東北部の全面振興の推進についての座談会を主宰し、東北部の全面振興についてその方向、経路、方法を打ち出しました。

習主席が新時代における東北部の全面振興の推進についての座談会を主宰(2023年9月7日撮影)

 東北部は中華人民共和国にとっての工業の揺りかごであり、中国の重要な工業基地になったために、「共和国の長男」と呼ばれます。中国初のトラック、初のジェット機、初の1万重量トン級船舶はすべて東北部で誕生しました。また東北部の食糧生産量は全国の5分の1以上を占め、大豆生産量は全国の50%以上を占めています。

黒竜江省で食糧生産を視察する習主席(真ん中)(2018年9月25日撮影)

 しかし1990年代以降には、かつて中国の工業生産の半分を占めていた東北部では、古い工業基地の生産能力が立ち遅れ、国有企業の活力が不足し、労働者が「リストラ」される事態も発生しました。そこで中国政府は20年前に、東北部振興計画に着手しました。

 習主席は過去10年間に10回にわたって東北部を視察し、東北部全面振興の方策を打ち出しました。習主席は、豊富な資源やしっかりとした産業基盤、地域の独自の強みを持つ東北部は発展の巨大な潜在力を持つと認識しています。習主席は今回の座談会で、東北部の全面振興を推進の根本は実体経済にあり、肝心なのは科学技術の革新で、産業のグレードアップを方向性とすべきと指摘して、東北部の全面的な振興を推進するための方策を打ち出しました。(Mou、鈴木)

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