サラエボ路面電車改造プロジェクトの本線が貫通 中国企業が建設

2023-09-05 11:00:33  CRI

 中国企業が請け負ったボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの路面電車高度化改造プロジェクトの本線が3日、貫通しました。  

 サラエボの路面電車は1885年の元日に開通しました。当時はオーストリア・ハンガリー帝国のウィーンの路線試験用に使われたもので、馬でけん引し、最初の軌間は760ミリにすぎませんでしたが、サラエボは欧州で路面電車を最初に運営した都市の一つになりました。路面電車はサラエボのシンボルとなり、20世紀のボスニア・ヘルツェゴビナの都市発展においても重要な役割を果たしました。 

 路面電車は長い間、サラエボの輸送能力を保障してきましたが、老朽化したシステムは時代の流れに追いつかなくなっていました。大気汚染や騒音、交通事故などに関する話題が絶えず、時代遅れの列車と同じように、路面交通も昔の輝きを失っていました。  

 サラエボの中心部に位置する路面電車高度化改造プロジェクトの2線の全長は8.5キロで、起点はイリザ、終点は国家博物館で、オリンピック水泳センターや国家放送局などのランドマークを経由します。中国企業は2021年4月に入札に成功し、同8月に正式に着工しました。 

 本線の貫通を祝う関係者 

 同プロジェクトは、1960年代以来となるサラエボ路面電車路線の全面的な高度化改造で、中国企業が欧州の都市で参画した初の路面電車高度化改造プロジェクトであり、着工以来、サラエボの人々から注目されてきました。  

 中国企業は、この重要かつ市民の生活に密接に関わるプロジェクトを効率的かつ高品質に完成させるため、世界各地で同様の経験を有する優秀な技術者を集めました。同プロジェクトの中国側責任者である秦超氏によりますと、中国、ネパール、トルコ、さらに現地の優秀な施工チームの参加は、プロジェクトの成功の後ろ盾となりました。  

 本線の開通に伴い、サラエボ市の交通渋滞は効果的に緩和され、時速は従来の40キロから70キロに引き上げられ、市民の通勤時間も大幅に短縮されることになります。(閣、柳川) 

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