中国 早稲総生産量やや増加

2023-08-25 13:31:20  CRI

 

 国家統計局は23日、今年、全国の早稲(わせ)は播種面積が安定を保ちながらやや減少したが、1ヘクタール当たりの生産量が小幅に増加し、生産量はやや増加したと発表しました。10の省(自治区)へのサンプリング調査結果によると、全国の早稲総生産量は2833万7000トンで、2022年より21万5000トン増加し、伸び率は0.8%です。

 国家統計局農村司の王貴栄司長は、これについて「国際環境が複雑で厳しいうえ、世界範囲で極端な天候が多発する中、夏穀物の豊作と早稲の増産は、全国の年間食糧生産の安定化に良好な基礎を築いた」と分析しています。今年の全国の早稲播種面積は473万3100ヘクタールで、前年より2万1900ヘクタール減少し、減少幅は0.5%で、播種面積は安定を保ちながらやや減少しました。

 また、王司長は1ヘクタール当たりの生産量の小幅な増加の主な原因について、「播種以来、主要生産区の水温状況が良好で、気象条件は全体的に成長や生産量に有利になっている。播種・育苗期の平均気温は平年同期より高いため、苗の出芽は比較的速く、成長は良好だった。穂ばらみ期・出穂期において、大部分の生産区の日照・気温条件が平年同期に近く、晴雨が交互に訪れるという天気条件は幼穂分げつ、出穂・開花に有利だった。6月下旬、長江中下流南岸地区の大部分、中国の南西部で強い雨が降ったが、影響は全体として軽かった。かんがい・成熟期においては、長江中下流南岸地区、中国の南部地区は晴れが多く、降雨が少なかったことは早稲の成熟に有利だった。一方、台風『タリム (TALIM)』により刈り入れ作業のスピードに鈍化が見られたが、その影響は限られている」との見方を示しました。(朱、野谷)

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