北京
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「若者の最初の茅台(マオタイ)」「人気者誕生、アルコール入りアイスバー」「ほろ酔い、蜂蜜のような甘さ」…中国ではこの夏、アルコール分を含む氷菓が大評判になりました。若者を中心に、パッケージに有名銘柄の酒が印刷されたアイスクリームなどさまざまな氷菓の写真を次々にネット投稿する状態です。中には、未成年者による投稿もあります。
現在は茅台や五糧液(ゴリョウエキ)、瀘州老窖(ロシュウロウコウ)、紹興酒などの有名な中国酒や日本の清酒の獺祭など、多くの有名銘柄の酒が含まれる氷菓が出回っており、馬迭爾のような老舗氷菓メーカーもラム酒入りのアイスバーも販売するようになりました。自家製のアルコール入りのアイスクリームを販売する実店舗もあります。これらの商品は安価ではありませんが、若者に大いに歓迎されています。
マオタイなどアルコール入りの氷菓が一世風靡
多くの専門家は、2022年6月1日に施行された中国の国家基準によれば、アルコール度数が0.5%以上の飲料は飲料酒に属し、氷菓でもアルコール度数が0.5%を超える場合には酒類飲料品または食品に属すと指摘しています。すなわち、酒類に関する法律法規に基づいて製造・販売せねばならず、未成年者は食用してはならず、業者側にも未成年者への販売を禁止する規則が適用されます。専門家は、未成年者保護という観点から、アルコール入り氷菓の販売を法に基づいて、より一層規範化すべきと主張しています。
中国の未成年者保護法では、学校や幼稚園周辺ではたばこ・酒・宝くじの販売拠点を設置してはならないこと、未成年者へのたばこ・酒・宝くじの販売や宝くじの賞金の支払いを禁止すること、たばこ・酒・宝くじの販売者は未成年者向けにたばこ・酒・宝くじを販売しない旨の標識を目立つところに設置しなければならないこと、販売相手が未成年者であるかどうかの判断が難しい場合は、身分証明書の提示を要求せねばならないことなどが定められています。(藍、鈴木)