北京
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電動車いすは、その入手ハードルの低さ、使い勝手の良さ、多機能が一部の若者に注目され、通勤や旅行での歩行に代わるツールとなっています。SNS上には、電動車いすに乗って世界遺産の西湖(浙江省杭州市)を没入型で巡る体験を撮影した動画や、多くの若者が電動車いすで通勤する様子を映した動画が投稿されています。
通販サイトでの電動車いすの販売価格は1000元(約2万円)余りから1万元(約20万円)を超えるものまでとさまざまです。二大通販サイトの淘宝(タオバオ)では1500元(約3万円)余りの国産ブランド、京東(JDドットコム)では1300元(約2万6000円)余りの海外ブランドの電動車いすがそれぞれ販売台数ランキングで1位となっています。
機能面では、両製品とも、背もたれを調節することで正座、半横臥、仰向けなどができ、折りたたんで持ち運びも可能で、小さな角度での登坂力を備えていますが、航続距離は15~63キロと異なります。ある国産ブランド電動車いすのカスタマーサービスによりますと、市場に流通している電動車いすの航続距離は、バッテリーの容量によって主に15~18キロ、20~25キロ、30~35キロ、40~45キロ、55~63キロに分けることができ、走行時速は、最も速いものが6キロで、人の走る速さにほぼ相当し、最も遅いものは1.2キロで、高齢者の散歩の速さに相当します。
電動車いす業者によりますと、その製品は利用する人を制限せず、非機動車(自転車や三輪車など、人力、畜力などによる車両や)道を走行でき、バスや地下鉄などに持ち込めることを明記しているものあるということです。交通管理部門によりますと、電動車いすは現時点では交通手段に属さないため、機動車と非機動車の管理規則は適用されないということです。
業界の研究報告によりますと、高齢化の加速や手動車いすから電動車いすへの代替比率の上昇に伴い、電動車いす市場は今後も高成長を維持する見通しだということです。(ヒガシ、柳川)