2022年は海外から中国への投資が5%増 製造業とハイテク産業に集中

2023-07-07 11:52:06  CRI

 国連貿易開発会議(UNCTAD)が5日に発表した2023年版の「世界投資報告書」によると、海外直接投資(FDI)が世界的に減少している中で、2022年には中国向けのFDIは前年比5%増の1890億ドルでした。主たる投資先は製造業とハイテク業界でした。

 2022年におけるアジアの発展途上国へのFDIは前年比で横ばいの6620億ドルで、世界の約5割を占めました。アジアでの投資先は、中国やシンガポール、中国香港特別行政区、インド、アラブ首長国連邦に集中しており、アジアへのFDIの約8割を占めています。中国への外資流入は前年比5%増の1890億ドルでした。ほとんどが欧州の多国籍企業からの投資で、投資分野は製造業とハイテク業界に集中しました。

 UNCTADは、2023年も世界のFDIに下振れリスクが継続すると予想しました。報告書によると、国際的なプロジェクトの金融取引の減少により、2022年には再生可能エネルギーへの投資の伸びが鈍化し、発展途上国のエネルギー転換は年間2兆2000億ドルの投資不足に直面しました。UNCTADは、地球温暖化対策の2030年目標を達成するために投資は不可欠として、途上国のエネルギー転換への投資を大幅に増やすよう呼びかけました。(ZHL、鈴木)

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