付巧妹氏 アルフォザン・ユネスコ国際賞を中国人科学者として初受賞 

2023-06-20 14:59:31  CRI

 中国科学院古脊椎動物・古人類研究所の付巧妹研究員が19日、フランス・パリのユネスコ本部で、科学・技術・工学・数学(STEM)分野の優秀若手科学者を評価するアルフォザン・ユネスコ国際賞を授与されました。授賞理由は、古代ゲノムの解析を通じてユーラシア大陸初期の人類の遺伝の歴史を構築する上で、重要かつ独創的な研究をし、進化の視点から人類の健康と適応の問題に新たな見解を示したことです。

△ユネスコ・アルフォザンを受賞した付巧妹氏

 同賞はユネスコが2021年に創設した国際賞で、STEM分野の若手科学者の活動推進を目的として、2年ごとに若手科学者5人に授与されます。同賞の趣旨は科学者による国・地域・世界全体についての能力構築や科学事業の発展、経済成長に役立つ研究成果を表彰・奨励し、STEM分野の教育や進歩、普及、国際協力を促進することです。

 付氏は長年にわたって「古ゲノム学」の研究に従事し、特に古代DNAをめぐる人類の起源と進化という科学の重要な問題の探究に取り組んできました。付氏は、国際的な古ゲノム学をリードするトップ科学者の一人として、同賞の審査において世界2500人の候補者の中から選ばれ、同賞を獲得した初の中国人科学者になりました。(ZHL、鈴木)


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