トヨタ車を使ったコネクテッドタクシーが上海で運行開始

2023-06-05 11:42:50  CRI

 自動運転技術の開発を手がける中国のスタートアップ企業、小馬智行(ポニー・エーアイ)はこのほど、上海錦江集団傘下の錦江タクシーと提携し、上海市嘉定区の1076キロに及ぶ公道試験道路の範囲内で、準商業化のロボタクシー(Robotaxi)サービス、すなわち自動運転車両による「コネクテッドタクシー」を立ち上げ、市民に向けてモビリティサービスを提供し始めました。車両はトヨタのクルマを使用しています。

△コネクテッドタクシー

 ポニー・エーアイは2016年末に設立され、中国と米国で自動運転サービスを提供する世界初の企業で、本社は広州に置かれています。中国と米国を拠点として、シリコンバレー、広州、北京、上海に研究開発センターを設け、中米の多くの地域で公道運転試験、運営資格、ライセンスを取得しています。

 トヨタは2019年からポニー・エーアイと提携し、中国でモビリティサービス向けのハイレベル自動運転車両の研究開発を共同で進めています。2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピック開催期間中に、北京首鋼パークで自動運転によるシャトルサービスを提供していました。

 今回の提携ではポニー・エーアイが自動運転技術のソリューションプランを提供し、錦江タクシーが日常的な運営と管理を行います。双方は共同で、上海市でのコネクテッドモデル試行事業の通知書と試行事業許可証を申請しました。

 現在、ロボタクシーのサービス運行エリア内には220カ所を超える自動運転停留所が設けられており、安亭や嘉定新城エリアなどのショッピングモール、代表的なホテル、住宅街、オフィスビル、スポーツセンター、コンベンションセンターなどをカバーし、地元住民の日常的な移動ニーズを満たしています。今後、運営規模はさらに拡大する見込みです。

 ポニー・エーアイはすでに北京・上海・広州の三大都市でロボタクシーの試行事業サービスを開始しており、6万人以上のユーザーに100万回以上のモビリティサービスを提供しました。同時に、ポニー・エーアイは多くの地域で製品、技術、運営などの面から始めて、ドライバーをさらに解放し、モビリティ体験の改善に力を入れています。(ZHL、坂下)


ラジオ番組
KANKAN特集