2022年のネイチャー・インデックス 中国が圧倒的な存在感を示す

2023-05-30 11:40:44  CRI

 このほど発表されたネイチャー・インデックスのデータによると、中国の著者は2022年に質の高い自然科学研究に最も大きな貢献をし、質の高い定期刊行物に掲載された論文のシェアで初めて1位となり、米国を上回りました。

△研究者がフレキシブルな太陽電池を開発

 2022年1月から12月までの間に、中国の著者の「貢献シェア」は19373で初めて首位となり、米国のシェアは17610でした。

 ネイチャー・インデックスは、世界的な学術出版社であるシュプリンガー・ネイチャー社が作成し、定期的に発表するものです。高品質な科学ジャーナル82誌に掲載された原著論文の著者と研究機関の情報を追跡し、国や地域、研究機関の論文出版数および各共著者の相対的貢献度を示しています。中国の研究者によって発表された原著論文は、中国のシェアとしてカウントされます。

 ネイチャー・インデックスは、物理学、化学、生命科学、地球・環境科学という4分野の自然学科を追跡しています。報道によると、2014年11月にネイチャー・インデックスが初めて発表されて以来、中国の貢献度は向上し続け、2021年に物理学と化学の分野でトップの国となりました。2023年1~4月のデータによれば、中国は地球・環境科学の分野でも初めて米国を抜き、生命科学分野におけるシェアのみ米国に後れを取っています。

 シュプリンガー・ネイチャー社のフランク・ブランケン・ピーターズ最高経営責任者(CEO)もこのほどメディアの取材に応じた際、「現在、科学研究の数だけでなく、質の面においても、中国の活躍ぶりが日増しに際立っている」と述べました。

 これに対して、中国の研究者は「ネイチャー・インデックスは研究論文の発表状況を測る一つの指標にすぎず、目標ではない」と冷静に受け止めています。中国科学院遺伝・発育所の傅向東研究員は、「論文よりもわれわれはやはり重点分野と重要なコア技術に焦点を当て、実用化できる成果を生み出し、経済と社会の発展を支えるべきだ」と指摘しました。(ZHL、野谷)


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