北京
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中国東部の沿海都市、江蘇省常熟市では、5月から全市の公務員や国営事業団体の職員を対象にデジタル人民元による給与全額の支給を始めます。デジタル人民元による公務員給与の全額支給は、今後のデジタル財政のひな型になると見込まれています。
常熟市が属する蘇州市は、中国でのデジタル人民元の第1陣のテスト都市(他は四川省成都市、広東省深セン市、河北省雄安市)で、今回のデジタル人民元による給与の支給は、デジタル人民元の活用シーンを広げ、人々の通貨に対する概念の転換を促し、デジタル人民元の普及につながるとみられています。
これについてアナリストたちは、デジタル通貨にとって、活用できるシーンの豊富さがユーザーの選択や使用体験を左右する重要な要素であり、整ったビジネスの生態系と豊富な活用シーンがあってこそデジタル人民元の使いやすさが増し、より多くの人が使うようになるとみています。
江蘇省では、2025年末までに、デジタル人民元が特定の地域ですべてのシーンで使用できるようにし、比較的整ったデジタル人民元のビジネス生態系の形成を目指すということです。(Lin、坂下)