中国 G7外相会合の中国の核の脅威でっち上げに反発

2023-04-18 22:46:00  CRI

 外交部の汪文斌報道官は18日の定例記者会見で、主要7カ国(G7)は事実を無視し、言辞を操って人々の耳目を惑わそうとしており、国際社会の共通の声を代表することはできないと指摘しました。

  報道によると、G7外相会合は共同声明で「中国が、戦略的リスクの軽減について米国と対話し、『核の透明性』を高めることで安定を促進するよう」呼びかけました。

 これに対し、汪報道官は、「中国は自衛防御のための核戦略を揺るぎなく堅持しており、核兵器の先制不使用政策を厳守し、核戦力を常に国家の安全保障上必要な最低レベルに維持している」と中国の姿勢を述べると共に、「中国は核兵器を保有する五カ国の中で唯一このような約束をした国であり、実質的な透明性が最も高い国でもある」と重ねて表明しました。

 また、「G7は自らを裁判官とうぬぼれ、他国の戦略的安全と軍縮政策について恣意的な判断を下す一方、国際核軍縮と核不拡散体制を絶えず破壊している」と非難し、米国について「最大かつ最先端の核兵器を保有し、核兵器の先制使用も辞さないという核抑止政策を堅持して、国際平和と安全保障分野で最も際だった破壊要因とリスクの源になっている」と批判しました。そして「米国と英国は『核兵器不拡散条約』の目的と主旨に反して、オーストラリアに原子力潜水艦の動力炉と兵器級の高濃縮ウランを公然と譲渡した」と強調しました。

 さらに、G7の輪番議長国を務める日本について、「長期にわたって原爆の被害者を自任し、核兵器のない世界の構築を訴えてきたにもかかわらず、実際には米国の核の傘を享受し、米国の核兵器先制使用という政策の放棄に反対し妨害してきた。米国との『核シェア』を言い立てる政治家すらいる。また、日本政府は、福島の核汚染水の海洋放出政策推進に固執し、全世界の人々に予測不可能な核汚染リスクを押し付けようとしている」と述べました。

 汪報道官は、世界の平和と安全を守るために果たすべき責任を負うよう、改めてG7に促しました。(朱、坂下)

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