大学生メンタルヘルス状況調査、進学が最大のリスク因子=中国

2023-03-27 15:44:17  CRI

 (大学院進学を考える大学生は5割超)

 中国科学院心理研究所と社会科学文献出版社はこのほど、山東省や河北省など31省の15~26歳の大学生8万人近くを対象に実施した心理調査結果を共同で発表しました。それによりますと、進学は大学生のメンタルヘルスに影響を与えるリスク因子で、学生は大学受験を経て大学に進学しても将来に対して依然として大きなプレッシャーを感じていることが分かりました。 

  大学生のメンタルヘルス状況は、全体的に見れば良好で、暮らしへの満足度は比較的高いですが、キャリアプランやライフスタイル、恋愛などに関するメンタルヘルス教育においては依然として問題が存在しています。 

 調査結果によりますと、暮らしについて「基本的に満足している」かそれ以上と回答した人の割合は74.01%に上りました。「満足しているかどうか判断できない」は17.24%で、ごく少数(8.66%)は「満足していない」と回答しました。50.44%が大学院進学を考えており、そうした学生の焦りのリスクは大学院進学を考えていない学生を大きく上回っています。また、大学生の主なプレッシャーの源は「学業の負担が重い」「ホームシック」「自分に向いている仕事がわからない」で、いずれもキャリアプランやライフプランと関係があります。「専科生」のうつや焦りのレベル、睡眠の質、自己評価などのメンタルヘルス状況は「本科生」より良好であることも分かりました。 

 また、現在、恋人がいるかを尋ねたところ、「いる」という回答は27.61%で、「恋人がいないし、恋人を作る気がない」は41.93%、「恋人がいないが、欲しいと思っている」は25.40%でした。現在、恋人がいる大学生のうつや焦りのレベルは比較的低く、「恋人がいないが、欲しいと思っている」と回答した人のうつや焦りのレベルは比較的高かったことも分かりました。健康で良好な恋愛関係は大学生のメンタルヘルスを促す役割を果たすとみられています。(Lin、柳川) 

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