外交部 核拡散の「パンドラの箱」を開けないよう呼びかけ

2023-03-23 21:40:22  CRI

 

 外交部の汪文斌報道官は23日の定例記者会見で米英豪3カ国の原子力潜水艦における協力について、「米英豪は『アングロ・サクソン』という小さなグループを作り、力を尽くして原子力潜水艦における協力を推進しているほか、国際原子力機関(IAEA)の支持を強要している」と指摘し、中国の深い関心と断固とした反対の立場を表明しました。

 汪報道官はまた「米英豪3カ国の原子力潜水艦における協力は、核不拡散問題における3カ国のダブルスタンダード行為と虚偽の本質を十分に露呈している。イラン核問題の全面的な合意ではイランに対して、ウランの濃縮度は3.67%以下で、総量は300キロを超えてはならないと制限している。しかし、米英豪3カ国の原子力潜水艦における協力は、核兵器保有国の米英両国が、非核兵器保有国のオーストラリアに、数トンの濃縮度90%を超える兵器レベルの高濃縮ウランを譲渡することになる。その核拡散リスクは明らかである。国際社会は核不拡散を地政学的ツールとして使う3カ国の本質を見極めるだろう」と述べました。

 汪報道官はさらに、「この協力は、3カ国が国際ルールを無視する横暴なやり方を十分に反映し、国際核不拡散システムを深刻に破壊した」と指摘しました。中国は核拡散の「パンドラの箱」を開けないよう、米英豪に国際的義務の確実な履行を促すとともに、国際原子力機関(IAEA)に核拡散防止の役割を確実に担い、米英豪の核拡散行為を支持しないよう求めました。同時に、すべての加盟国に政府間のプロセスを積極的に推進し、この3カ国の協力に関わる保障や監視問題について解決策を探り、世界の核不拡散システムを断固として守り、国際平和と安全を守るよう呼びかけました。(藍、CK)

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