40年で400万字の手書き授業計画を作成した高校の物理教師 湖北省

2023-03-22 14:31:34  CRI

授業中の程啓明さん

 中国中部にある湖北省で高校の物理教師を務める程啓明さんは、40年間にわたって手書きの授業計画書を書き続けています。現在までに作成した授業計画書は100冊以上で、累計400万字に達しており、「生きた物理の授業計画博物館」と称されています。程さんは優秀な仕事ぶりが評価され、特級教師の称号も得ています。

 程啓明さんは1982年に華中師範大学の物理学科を卒業して、湖北省蕲春県で教職に就きました。2001年には武漢東湖中学に転任して現在に至ります。程さんはほとんどの勤務日に、学校に早く着いて授業計画を整理してまとめます。程さんの執務室にはダンボール箱に入れられた手書きの授業計画書が年代順に並べられています。

物理教師の程啓明さんの手書き授業計画

 「物理を学ぶには図形が欠かせない」が程さんの信念です。その手書きの授業計画をめくってみると、ほとんどのページに丹念にデザインされた図形が書き込まれています。授業計画書以外にも、手製の練習問題集も多く作成しました。1冊あたりの厚さは約5センチです。程さんは、「日ごろから、生徒と一緒に物理の問題を解くのが好きだ。解く量が生徒の2、3倍以上になるように頑張っている。生徒の力は学年ごとに向上しているので、教師が知識を追加せねば学生に問い詰められて、返答に窮するかもしれない。私の目標は、決して学生の質問に当惑しない教師であることだ」と説明してくれました。

 この学校では多くの若い教師がベテランの程啓明さんを師と仰いでおり、程さんの授業計画を手本にしています。程さんの教え子のうち、100人以上が教師になり、うち30人が物理教師になったとのことです。(任春生、鈴木)

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