米動物園の衰弱パンダ「YaYa」、帰国にまた一歩近づいた

2023-03-15 11:28:10  CRI

 最近、米テネシー州のメンフィス動物園で飼育されているジャイアントパンダの「YaYa」(中国名:丫丫)はやせ細り、衰弱していることなどで注目されており、ネットユーザーからは「一日も早くふるさとに帰ってほしい」との声が寄せられています。米連邦官報のウェブサイトに掲載された文書によると、「YaYa」は帰国にまた一歩近づいたということです。

△米メンフィス動物園のジャイアントパンダ「楽楽(LeLe)」と丫丫」(YaYa)」(画像出典:SNSより) 

 その文書によると、米国魚類野生生物局(USFWS)はメンフィス動物園から、「飼育中の雌のパンダ1頭、雄のパンダ1頭の遺体、およびパンダから採取した生体試料を中国の動物園に引き渡し、同種の繁殖と生存を促進する」という旨の申請を受け取ったということです。同サイトの情報によると、この文書は3月13日から4月12日まで31日間公示されます。公示期間終了後、USFWSは許可証を発行するとともに、連邦官報を通じて通知を発表することになっています。 

 この申請に記載されている「雄のパンダの遺体」は「楽楽(LeLe)」を指しているとされています。1998年生まれの「LeLe」は、2003年にメンフィス動物園に到着し、米国での生活を始めました。2023年2月、メンフィス動物園は「LeLe」の急死を発表しました。また、申請に記載された「雌のパンダ」とは、2000年に生まれ、2003年4月に「LeLe」と一緒に渡米した「YaYa」のことです。 

 この情報を受けて、中国ではネットユーザーから「YaYa」が一日も早く帰国することを期待するコメントが殺到しました。公示のプロセスを加速し、各種手続きをできるだけ早く終え、「YaYa」を返還してほしいとのコメントも寄せられています。また、「『YaYa』は今、衰弱している。いつまで待てるか分からない」「毎日カメラ映像をチェックしている。心が折れそう」「『YaYa』が早く中国に戻って治療を受けられるよう願っている」などと投稿するとともに、関係各方面に協力を呼び掛けています。(ZHL、野谷)

 

 


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