中国初の女性宇宙飛行士、宇宙での悩みを告白

2023-02-28 12:42:05  CRI

 中国初の女性宇宙飛行士、劉洋氏(1978年生まれ、初任務は2012年6月の神州9号飛行任務)は、神舟14号の飛行任務を終えて昨年12月に地球に帰還しました。数ヶ月の回復期を経てこのほど取材に応じ、「宇宙出張」期間中の体験を語りました。

宇宙にいる劉洋飛行士(写真左)と地上での同氏

 劉飛行士は、「無重力環境にあるため、地上にいる時よりも『太っている』ように見える。宇宙にいる時は顔が「大きなマントウ(蒸しパン)」のように腫れていて、自分でも驚いた」と笑いながら話しました。「鏡を見るたびに、自分に言い聞かせる。これは『国泰民安顔(中国のネット用語。丸く、穏やかな雰囲気で、年配の人に好まれる顔つき)』で、いいんだと」。

 劉飛行士は、宇宙で3回こっそり泣いたことがあると明らかにしました。劉飛行士と陳冬飛行士は2022年9月1日に神舟14号の飛行任務で初めて船外活動を行いました。地球上での水中訓練に比べ、宇宙での動作は「自分の体を完全に安定させることができなかった。とても焦り、ショックも大きかった」。プレッシャーの下、カメラに背中を向けてそっと涙を流しました。練習を重ねることでだんだん自信が高まったということです。

 劉飛行士は予定の2022年9月1日に船外に初登場しました。コースの途中でふと下を見ると、「底が見えず暗く、参照物も何も見えなかった。その大きな心理的ショックに一気に心をつかまれた。手を放せばどこかへ漂ってしまうのではと恐れた」。しかし頭を下げると新月が見え、「静かに私の足元にぶら下がっていて、心が急に温かくなり、明るくなったような気がした」といいます。神舟14号の乗組員は約6時間の船外活動を終え、予定の任務を円満に達成しました。(Mou、藤井)

ラジオ番組
KANKAN特集