成都-自貢-宜賓高速鉄道、全てのトンネルが貫通し年末からレール敷設

2022-12-14 14:39:07  CRI

 四川省の成都-自貢-宜賓高速鉄道(成自宜高鉄)の錦繍トンネルの工事現場では12日、長さ135メートルで直径12.79メートルのシールドマシンの「錦繍号」が土中から姿を現しました。すなわち、成自宜高鉄の全てのトンネルが貫通したことになります。

 錦繍トンネルの所在地は成都市錦江区で、全長は3655メートルです。単独のトンネルに往復用2本の通路がある構造であり、うちシールド工法で建設された部分の長さは2620メートルです。

 錦繍トンネルが順調に貫通

錦繍トンネル周辺の様子

 成自宜高鉄プロジェクトの責任者である閆寧浩氏によれば、トンネルは地中の浅い部分に掘られ、トンネルの天井から地面までの距離は最も小さい場所ではわずか8メートルです。現場周辺には高層ビルが多く、土中には各種管類が複雑に敷設されています。建設に参加した事業者は完全な自主的な知的財産権を持つシールド機「錦繍号」を共同で開発・製造し、14カ月連続で掘削作業を行い、錦繍トンネルを順調に貫通させました。

 現在までに成自宜高鉄全線のトンネル29カ所はすべて貫通し、210カ所の橋もほぼ完成しました。今年(2022年)末にはレールの敷設作業が始まり、2023年末に全線が開業する予定です。

 成自宜高鉄は中国の「八縦八横」(南北に8本東西に8本)」の高速鉄道網のうち、北京市と雲南省昆明市結ぶ「京昆通道」の重要な構成部分であり、全長は約259キロ、設計時速は350キロです。開通した高速鉄道を利用すれば、成都市から自貢市までは40分、宜賓市までは1時間ほどしかかからないとのことです。(藍、鈴木)

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