中国国産大型機「C919」に生産許可証

　中国民用航空華東地区管理局は29日、中国の民間用航空機製造メーカーである中国商用飛機（中国商飛）に対して、国産大型機「C919」の生産許可証を授与しました。このことで、中国の民間航空製造業の全産業チェーンの発展をけん引する条件が形成されたことになります。

　C919の生産許可審査チームは耐空規則の「民間航空製品および部品合格審査規定」（CCAR-21-R4）および耐空管理手順の「生産許可および監督手順」（AP-21-AA-2019-31）に基づき、品質システム文書の審査と実地審査を実施しました。一連の作業には3年8カ月を要しました。

　C919の1番機は今年12月に中国東方航空集団有限公司に引き渡される見通しです。C919は中国商飛が設計・開発・生産した150席級の国産大型旅客機で、同じく中国商飛が開発したARJ21-700機に続き、中国民用航空局の生産許可証を取得した2種目の国産ジェット旅客機でもあります。C919の総組立生産拠点は上海市浦東区の祝橋に設置されています。（hj、鈴木）