各種ニーズに応える中国の「有料自習室」

2022-11-16 14:57:29  CRI

 ここ数年、「有料自習室」という学習空間がますます多くの中国人に利用されています。

 北京の中関村付近にある有料自習室では、週末になると多くの利用者の姿が見られます。コンセントと目に優しいランプは各机の標準装備で、Wi-Fi、ロッカー、ウォーターサーバー、エアコン、プリンターなどの設備もあります。

 調査によりますと、有料自習室のメインユーザーは大学院受験や公務員試験の準備をする受験生で、週末に勉強や残業の需要があるサラリーマンもいます。多くの人は、有料自習室は図書館よりも営業時間が長く、カフェよりも静かで、家よりも勉強の雰囲気があり、一度試したらまた利用したい場所だと評価しています。

 北京市在住の専業主婦である孫さんは、「家事や娘の世話をした後、最もよくするのは有料自習室で勉強することだ。ここでは読書したり、考え事をしたりと、一人の時間が作れることで自分らしくいることができる。私にとってとても重要な時間だ」と語りました。

 同市の会社員である董さんは少なくとも週に1回は通っています。董さんによりますと、自習室にいる若者の90%以上が10時間以上勉強しています。若者らが励む姿を見ると、自分も若々しい気分になり、再びモチベーションを得て自分の事業を追求するようになったということです。

 一部統計データによりますと、現在、中国には有料自習室の関連機関が3600余りあります。平均費用は1日10元(約200円)から100元(約2000円)までと、都市や室内環境、サービスの違いによって異なります。2020年の利用者規模は310万人で、今年は755万人に達する見込みです。(怡康、野谷)

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