習近平国家主席、第17回G20サミットの第1ステップ会議で演説

2022-11-15 16:56:47  CRI

 第17回20カ国・地域首脳会議(G20サミット)は15日午前、インドネシアのバリ島で第1ステップ会議を行いました。習近平国家主席が会議に出席し、「時代の課題に共に当たり、素晴らしい未来を共に築く」と題する演説を行いました。 

 習主席は演説の中で、「現在、世界は百年に一度の大きな変化を経験している。これは世界の変化であり、時代の変化であり、歴史の変化である。G20参加国はいずれも世界と地域の大国であり、大国としての役割を具体的に示し、模範的役割を発揮し、各国の発展、人類の福祉、世界の進歩を図るべきだ」と指摘しました。

 習主席は、「各国がより包容的、より包摂的、より粘り強いグローバルな発展を推進すべきである。イデオロギーで線を引き、ブロック政治や陣営間の対立に関与することは、世界を分断し、世界の発展と人類の進歩を阻害するだけだ。分裂と対抗はどちらの利益にもならず、団結と共生こそが正しい選択だ。私が提唱しているグローバル発展イニシアティブは、世界の共同発展という長期的目標と現実的なニーズに目を向け、発展の促進という国際的コンセンサスを凝集し、世界の発展の新たな原動力を育成し、世界各国の共同の発展と進歩を推進することである」と強調しました。

 また、習主席は、「中国はバリ島サミット実務協力プロジェクトバンクに15のプロジェクトを提出すると共に、それ以外の5つのプロジェクトに参加した」と説明した上で、「中国はアフリカ連合(AU)のG20参加を支持している。中国はG20の債務支払猶予イニシアティブ(DSSI)を全面的に実行し、支払を猶予した債務総額はG20参加国の中で最大だった。中国はG20にデジタルイノベーション協力のための行動計画を提出しており、各国と共にオープンで公平かつ差別のないデジタル経済発展環境を構築し、南北国家間のデジタルデバイドを縮小することを期待している」と述べました。

 その上で、習主席は、「G20は発展途上国の食糧やエネルギー安全保障を考慮し、生産、備蓄、資金、技術などの面で必要な支援を行うべきだ」と呼びかけました。

 習主席はさらに、「絶えず現代化に向かう中国は、必ず世界により多くのチャンスを提供し、国際協力により強い原動力を注ぎ込み、全人類の進歩により大きな貢献をしていく」と強調しました。(雲、坂下)

 

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