見知らぬ女性に造血幹細胞を提供、男性「娘も見知らぬ人に助けられた」

2022-11-09 10:32:50  CRI


白血病を患った女性に造血幹細胞を提供した林建敏さん

 中国東部、浙江省温州市の金温鉄道会社に勤務する林建敏さん(44)はこのほど、白血病を患った見知らぬ若い女性のために造血幹細胞を提供したことで話題となりました。

 19年前の2003年、林さんの娘は先天性心臓病を患っていて、手術に大量の血液が必要で、見知らぬ人からの献血で命が助かりました。

 2017年、中華骨髄バンクのボランティアドナー募集を見かけた林さんはすぐに造血幹細胞のボランティアドナーに応募しました。今年7月、温州市紅十字会から、林さんと白血病を患っているある女性のHLAが一致しているとの連絡があり、林さんはためらうことなく自分の造血幹細胞の提供を決めました。

 11月4日、4時間近くかけて、林さんの体から230ミリリットルの造血幹細胞懸濁液が採取されました。この「命の種」ともいえる造血幹細胞は、最速で白血病の女性の手術に使われました。

 林さんは、19年前に見知らぬ人の血液で娘の命が助かったことを振り返りながら、「19年後、自分の造血幹細胞が見知らぬ女性の型と一致してその命を助けることができ、ようやく宿願がかなった。今、娘が病気に苦しめられることなく健康に成長しているのを見て、この幸せの味をより多くの人にも味わってほしい」と話しました。(ミン・イヒョウ、柳川) 

ラジオ番組
KANKAN特集