「改革の指導者・習近平氏の物語」:習近平氏と上海の縁

2022-11-08 13:51:19  CRI

 習近平氏は2007年3月に浙江省から中国の直轄市・上海に異動し、中国共産党上海市委員会書記に就任しました。上海での勤務期間はわずか7カ月4日間でしたが、着任後は綿密な調査を行い、当時の上海の19の区・県のすべてを歩きまわり、実務的かつ長期的、戦略的観点から上海の発展の方向を明示しました。

2011年当時の上海浦東新区

 「昔は煙突の多さを誇る都市が多かったが、現在は煙突の多さは立ち後れた都市の象徴に違いない」

ーー習近平氏

 習近平氏は「上海を科学研究の中心地にすることは非常に重要である。中国の人材と市場を生かして中国経済を発展させると同時に、中国の研究開発の成果を世界に押し広め、世界に貢献すべきだ」と述べました。

 「農村は上海の『酸素バー』であり『緑の肺』だ」

ーー習近平氏

 農村の整備について習近平氏は「農村は上海の『酸素バー』であり『緑の肺』であって、他の産業が取って代わることのできない役割を果たしている。郊外の農村の建設が整えば、上海の総合的な実力をさらに高めることができる」と語りました。

上海郊外の蟠桃(ばんとう)園

 「金融センター建設の鍵は人材だ」

ーー習近平氏

 上海はいかにしてサービス経済を発展させるか、これについて習近平氏は「金融センター建設の鍵は人材で、措置を講じて障壁を取り除き、より多くの金融人材を上海に呼び込むべきだ」と指摘しています。

中国で長年勤務している日系企業の責任者平沢順さんは2017年9月27日に外国人人材の永住証を申請しました。平沢さんは上海市政府の外国人専門家資格を取得した初の外資系企業の高級管理職でもあります

 「古い工業基地を上海の足かせにするのではなく、上海の財産にすべきだ」。

ーー習近平氏

 第三次産業であるサービス経済を発展させながらも、上海は伝統的な製造業を放棄したわけではありません。習近平氏は「上海は長年中国の古い工業基地であり、これを上海の足かせにするのではなく、上海の財産にすべきだ」と指摘しました。中国の国産大型航空機プロジェクトは上海に拠点を置いています。現在、世界の電動自動車産業のリーディングカンパニーの一つであるテスラ(Tesla)が上海に設けたスーパーファクトリーは、テスラのグローバル配置の最も重要な一翼を担っています。

上海にある中国商飛集団が製造したC919大型旅客機

 現在、「メイドイン上海」ははつらつとした生気を放っており、「上海のサービス」は多くの面で刷新され新基準をリードしています。開放、革新、包摂は上海の都市の「代名詞」になりました。(Mou、坂下)

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