米国は宇宙の安全を損なう消極的な動きを直ちに中止すべき=外交部

2022-09-07 20:14:04  CRI

 米国の新たな宇宙政策文書が宇宙空間での軍事力強化を打ち出したことについて、外交部の毛寧報道官は7日の定例記者会見で、「米国は国際社会の普遍的な懸念を尊重し、宇宙空間の安全を損なう消極的な動きを直ちに停止するとともに、負うべき責任を負い、宇宙軍縮の法律文書の交渉を妨害してはならない」と指摘しました。

 報道によりますと、米国防総省はこのほど新たな宇宙政策文書を発表しました。同文書は宇宙を「米国の国家軍事力の優先分野」と位置づけ、「敵対行為」を防ぐために米宇宙空間の軍事力を強化することを打ち出しています。その他にも、同文書は同盟国と軍事協力を拡大し、「責任ある宇宙空間行動規範」の達成を共に推進し、米の同盟国に永続的な戦略的優位性を提供することを打ち出しました。

 毛報道官は、「米国防総省が発表した新たな宇宙政策文書は、宇宙空間を国家軍事力の優先分野とし、宇宙空間の兵器化、戦場化の趨勢をさらに激化させることは、宇宙空間の平和と安全にとって重大な挑戦であり、宇宙空間の平和利用という国際的共通認識を公然と踏みにじるものでもあり、宇宙空間における米国の軍備拡張、宇宙空間制覇の野望を十分にあらわにしている。米国にはいわゆる『責任ある宇宙空間行動規範』を語る資格が全くない」と述べました。

 さらに毛報道官は、「米国は長期にわたり、宇宙空間を公然と『作戦領域』と定義し、宇宙軍と宇宙司令部を組織して、宇宙配備の攻撃兵器を開発・配備し、軍事攻防演習と技術試験を展開するとともに、同盟国との軍事協力を強化し、軍事的な誤審と衝突のリスクを高めている。米国はまた、中国とロシアの宇宙軍縮イニシアチブに消極的に抵抗し、宇宙軍縮の法律文書に関する交渉のプロセスを妨害している。2017年には、米国が独占的に反対したため、国連宇宙軍拡競争防止政府専門家チームが報告書をまとめることができなかった」と指摘しました。(ヒガシ、星)

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