北京
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中国海洋石油集団有限公司(CNOOC)は1日、中国が自主開発・製造した国内最大スケールの液化天然ガスアンローディングアームが江蘇省で正式に稼働したと発表しました。
アンローディングアームとは、液化天然ガスを陸揚げする際に、陸側から船側の積み出し用取り合いフランジへ接続する際に用いる配管のことです。作業中のアンローディングアームは、マイナス162℃という液化天然ガスの超低温に耐え、約5メートルの潮汐差と風速65メートルに達する風荷重の影響に自動的に適応する必要があるほか、迅速な接続、緊急離脱、自動閉鎖などの複雑な機能を備えることが求められています。これらの設計と製造に関わる基幹技術を持つのは世界でも少数の国に限られています。今回稼働したアンローディングアームは国内ではいち早く積み卸し一体化の機能を備えており、液化天然ガスの荷揚げや輸送船への逆送も可能です。
CNOOC気電集団技術研究開発センターの肖立チーフ設計エンジニアは、「仕様の面から言えば、当社が自主設計・製造したアンローディングアームは低温密封の安定性、安全な離脱の信頼性、高効率での駆動および正確な制御などの面において、いずれも国際的に先進的なレベルに達しているか、あるいは上回っている」と述べました。
国産アンローディングアームが技術上のブレークスルーを果たしたことで、設備調達費用が40%削減され、供給期間が8カ月短縮できます。(怡康、坂下)