貧困支援の住居移転で960万人が新生活をスタート

2022-08-15 14:07:34  CRI

 貧困脱却の堅塁攻略において、中国では合わせて9899万人の貧困人口が絶対的貧困から抜け出し、その中の960万人以上が貧困支援の住居移転を通じて貧困脱却を実現しました。

 中国南西部の国境地域にある雲南省福貢県には15カ所の、立ち退き者の移転先があります。衛星画像から、福貢県の多くの貧困村のここ10年間の変化が分かります。

数軒のまばらな家屋と未舗装の道路しかなかった福貢県托坪村(2011年)

 6階建てのマンション8棟がそびえたち、フットサルコート、幼稚園、4G基地局、怒江大橋などがそろっている(2021年)

 怒江の両岸に限らず、中国ではここ10年、中西部の山間地帯、砂漠化が深刻な地域、高原の寒冷地域などでの大規模な住居移転に着手しています。

中国北西部の青海省興海県にある安多民族風習文化村では、100ヘクタールの空き地に新たに住宅が建てられ、付近の48の貧困村から人々が移転した

 中国には転居のために新たに住宅が建てられた集中移転先が3万5000カ所あり、960万人以上の貧困人口が移転しました。この数字は中程度の規模の人口を持つ国がまるごと移転したのに相当します。

 この10年で、先祖代々貧困にあえいでいた多くの人々が日干しレンガの掘っ立て小屋と原始的な焼き畑農業に別れを告げ、近代的でより良い生活をスタートさせました。

 広西チワン族自治区マオナン族自治県の幹部である譚紅耀さんは「現在、飲用水確保の問題を抜本的に解決しただけでなく、広い道路も建設し、産業もますます発展してきている」と紹介してくれました。(殷、坂下)

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