世界初3000トン級ジャッキアップ型風力発電施設設置作業船が試験航海=中国江蘇省

2022-08-01 12:38:08  CRI

 このほど、中国の企業がベルギーの船主から受注した世界初の3000トン級ジャッキアップ型風力発電施設設置作業船N966が試運転のため、中国江蘇省啓東市の中遠海運海工埠頭から浙江海域に向けて出発しました。

世界初の3000トン級ジャッキアップ型風力発電施設設置作業船

 N966は洋上風力発電ユニット、コネクタや台座などの輸送、ジャッキアップと設置作業用に設計されたもので、長さ181.78メートル、幅60メートルで、艫(とも)の部分に3000キロワットのメインスラスター4機、舳先(へさき)に2600キロワットのスラスター2機と2600キロワットの伸縮スラスター2機が設置されています。DP2測位システムを搭載し、重さは約2万6619トンです。居住区は110人を収容し、ヘリポートも設置されています。この他、3200トン級のクレーンが設置されており、吊り上げの高さはデッキから162.5メートルに達します。本体の高さは130メートルで、最大水中作業深度は80メートルで、負荷1万4000トンです。

 N966は世界初の第4世代風力発電施設設置作業船として、現役の風力発電設置作業船に比べ高いジャッキアップ能力、良好な操作性、大きな空間容量、エネルギー消耗の抑制、排出ガス量の低減などの特徴があり、風力発電ユニット設置のほか、石油や天然ガスの採掘、洋上施設の解体作業などにも使用が可能です。(殷、坂下)

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