北京
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インドネシアのバリ島でG20・主要20カ国外相会合に参加している王毅国務委員兼外交部長は8日、オーストラリアのペニー・ウォン外相と会談を行いました。
王外交部長は会談で、「中国とオーストラリアの関係は試練に晒されているが、チャンスにも恵まれている。両国関係を健全に発展させれば、両国国民の共通の利益になり、アジア太平洋地域の平和と安定維持にもつながる」と述べました。
また、「中国・オーストラリア国交樹立50周年を契機に、中国側は相互尊重の精神に基づき、両国関係が正しい軌道に戻ることを望んでいる」と述べたうえで、両国関係の改善については、「中国のことをライバルではなく、パートナーと見なす」「小異を残して大同を求める」「第三者を対象にせず、第三者に制限されない」「積極的かつ実務的な社会民意の基礎を固める」という4つの提案を出しました。
これに対し、ウォン外相は「オーストラリアと中国は全面的な戦略パートナーであり、幅広い連携を持ち、経済貿易の往来は密接で、両国国民に利益をもたらしている」と述べました。そのうえで、オーストラリアの新政府が国連憲章と趣旨を順守し、国際法や国際関係のルールを守り、引き続き一つの中国の政策を堅持していく考えを表明しました。また、両国国交樹立50周年を受けて、両国関係の安定化や互恵ウィンウィンの実現に期待を寄せました。
双方はまた、太平洋島しょ国の事務について意思疎通を行いました。(Lin、CK)