聴覚障害者を10年支援 「バッハのパン屋」に新しい店長

2022-05-31 15:55:57  CRI

 湖南省の中心地である長沙市には、「バッハのパン屋」という洋菓子店があります。オーナーであるドイツ人の呉正栄(中国名)さんは、聴覚障害者を店員として雇い、技術を教え続けてきました。

 20年前、呉さんは妻の杜雪慧(中国名)さんと長沙に来て、聴覚障害のある子供を支援し始めました。今まで支援した子供は500人近くいます。オープンして10年になる洋菓子店では、聴覚障害者にパンの調理技術を教え、店員として雇うなどの支援をし続けてきました。

 しかし、コロナ禍でホームシックが深まる中、呉さん夫妻はドイツへの帰国を決意しました。店と障害者への愛が継がれるよう、二人が帰国する前日の25日に、同じくドイツ人の何墨凱(中国名)さんが新しい店長として就任。「バッハのパン屋」はこれからも、聴覚障害者を支援し続ける存在となります。(怡康、CHIE)

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