中国の世界農業遺産 新たに3件が認定され18件に

2022-05-24 15:00:30  CRI

 国連食糧農業機関(FAO)はこのほど、オンライン方式による考察を経て、中国の3つの伝統的農業システムを新たに世界農業遺産(GIAHS)に認定しました。これら3つはそれぞれ福建省安渓県の鉄観音茶文化システム、内蒙古自治区赤峰市アルホルチン旗の草原遊牧システム、河北省邯鄲市渉県の乾地農業石堰棚田システムです。これにより、中国で認定された世界農業遺産の数は18件となり、世界最多となりました。

 福建省安渓県の鉄観音茶文化システムは福建省南東部に位置します。宋と元の時代に、安渓の茶葉は海上シルクロードを通じて世界に広がり、現在では海上シルクロードの文化的なシンボルとなっています。

 内蒙古自治区アルホルチン旗の草原遊牧システムは赤峰市に位置します。遊牧農業遺産として中国で初めて認定され、世界の持続可能な牧畜業と脆弱な牧場の管理の見本となっています。

 河北省渉県の乾地農業石堰棚田システムは邯鄲市に位置します。元の時代に始まり、総面積は21万ムー(約1万4000ヘクタール)、石堰の長さは約1万里(約5000キロ)に及び、乾地農業文化の代表例となっています。(閣、島野)

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