習主席、フランスのマクロン大統領と電話会談

2022-05-10 23:03:28  CRI

 習近平国家主席は10日午後、フランスのマクロン大統領と電話会談しました。

 その中で、習主席は、「中国とフランスは国連安保理の常任理事国および独立した大国として、『独立自主、相互理解、互恵ウィンウィン』という初心を堅持し、緊密かつ恒久的な全面的戦略パートナー関係という両国関係の位置づけを守り、相互の重大な関心事を尊重しながら、二国間や中国と欧州、さらに世界規模での協力を展開すべきである。中国は今後ともフランスとの各レベルの往来を密接にし、両国関係の健全な発展を推進し、世界の平和と安定を維持していきたい」と語りました。

 また、習主席は、「双方は対話メカニズムを生かして、今後5年間の協力の重点分野を計画すべきである。原子力の平和利用や宇宙航空などにおいて伝統的な協力を行うと同時に、AIやグリーンエネルギーなどの新たな分野を開拓していきたい。特に、フランスの金融企業やハイテク企業の中国への進出を歓迎する。また、フランスにおける中国企業の投資に公平、公正かつ差別のないビジネス環境を作り出すことを望む。2024年の中国・フランス国交樹立60周年、パリ五輪などのチャンスを契機に両国の人的交流を強化し、相互理解を促進していきたい。中国とフランスは正真正銘の多国間主義を堅持し、国連を核心とする国際体系および国際法を基本とする国際秩序を守り、世界の多極化と経済のグローバル化を支持し、気候変動や生物多様性保護などの分野における協力を強化するとともに、G20や国際食糧とエネルギー安全などを巡って、意思疎通を深めていきたい」との考えを示しました。

 これに対して、マクロン大統領は、「両国が国交関係を樹立してから、双方は開放的な精神で関係を発展させている。過去5年間の両国の各分野における協力は実りあるものである。そして、今後5年間、フランスは農業、航空、原子力の平和利用、人文などの分野で中国との協力を強化すると同時に、気候変動や生物多様性保護などの分野でより多くの成果を収めるよう期待している。また、欧州と中国との関係発展にも建設的な役割を果たしたい」との考えを表明しました。

 さらに、両首脳はウクライナ情勢について意見を交換し、「交渉を通じて、ロシアとウクライナが和平を回復することを関係各国が支持すべき」との認識で一致しました。(非、星)

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