北京
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「英雄は時代がつくる。偉大な者は平凡な者の中から生まれる」。中国の歴史に刻まれた貧困脱却への戦いにおいて、数百万人の幹部が貧困脱却事業のために力を尽くし、うち1800人余りが命を捧げました。習近平国家主席はこれまで何度もこうした幹部たちの話を語り、称賛してきました。その一人が、黄文秀氏です。
1989年生まれの黄文秀氏は、名門・北京師範大学の大学院を卒業後、大都市で働くチャンスを投げ捨て、故郷の広西チワン族自治区の「革命老区」(新中国成立前の革命根拠地)、百色地区に戻り、楽業県新化鎮百坭村の第一書記に志願しました。当時の百坭村は深刻な貧困状態にあり、103の貧困世帯がありました。しかし、黄氏が指導を始めてから、わずか1年と82日で百坭村の88世帯418人が貧困から抜け出し、貧困発生率は22.88%から2.71%に低下しました。村の集団経済収入も倍増を実現しました。
2019年6月17日未明、地域を襲った大雨の被害を心配した黄氏は、百坭村に戻る途中で山津波に遭い、30歳の若さで殉職しました。
習主席は「黄文秀氏は貧困脱却に向けた堅塁攻略戦の第一線で情熱を傾け、自己を捧げ、美しい青春をもって共産党員の初心と使命を体現し、新時代の青春の歌を書き上げた」と、彼女の業績を称えました。
中国共産党創立百周年を祝う際、黄文秀氏には党内最高の栄誉である「七一勲章」が授与されました。(hj、謙)