中国はウクライナ危機の平和的解決への外交努力を支持＝外交部

外交部の汪文斌報道官

　外交部の汪文斌報道官は30日の定例記者会見で「中国はウクライナ危機の平和的解決に役立つすべての外交努力を支持・奨励し、ロシアとウクライナ双方の対話と交渉を嬉しく思う」と述べました。

　報道によりますと、ロシアとウクライナの代表は29日、イスタンブールで5回目の交渉を行いました。ロシア側の代表は、今回の会談は有意義なものだとしています。一方、ウクライナ側の代表は、ウクライナの永久中立化と非グループ化・非核保有国としての地位の確定を提案しました。

　これについて、汪報道官は「中国側は、ロシアとウクライナ双方が今回の交渉の中で、前向きのシグナルを発したことに注目している。中国側は、対話と交渉がウクライナ危機を解決する唯一の正しい道であると一貫して主張している。中国は、ロシアとウクライナ双方が対話と交渉を堅持し、互いに歩み寄り、政治的解決に関する合意を形成し、情勢の激化を避け、一日も早く平和を取り戻すよう呼びかける。現状を踏まえ、国際社会は対話と交渉に資する発言と行動をより積極的に行い、ロシアとウクライナが話し合いを続け、よい結果を生み出し、平和を達成するよう支持すべきである。また、火に油を注ぎ、対立を激化し、外交手段による問題解決を妨げ、阻止するような行為を警戒し、防がなければならない」と強調しました。

　中国はロシアとウクライナ和平交渉の保証人になり得るかとの記者質問に対し、汪報道官は「中国は常に平和のために尽力しており、引き続き中国のやり方でウクライナ情勢緩和のために建設的な役割を発揮していく。各国とともにロシア・ウクライナ衝突の早期解決と欧州の平和回復に向けて努力していきたい」と述べました。（ミン・イヒョウ、MN）