米の対ロシア制裁は問題解決できない＝外交部

　外交部の汪文斌報道官は28日の定例記者会見で、米国の対ロシア制裁に関する問題を受けて、「歴史的経験は、制裁が問題を解決できず、かえって新たな問題を作り出すことを再三にわたって証明している。全方位的で無差別の制裁を科して苦しむのは一般市民である」と示しました。

　 汪報道官は、「米国のあるメディアは米国を世界唯一の『制裁超大国』と呼んでいる」と指摘したほか、「米財務省が発表した報告書では、2021年度までに米国が発効した制裁措置は累計9400件以上に達し、20年前より約10倍増えてきたとしている。しかし、米国が『制裁の棍棒』をしきりに振り回しているにもかかわらず、問題を解決することはできず、かえって人道的災害と社会の動揺を激化させている」と述べました。

　 汪報道官はまた、「中国を含む各国のロシアとの正常な経済貿易は、すでに損害を受けている。われわれは、米国側がウクライナ問題と対ロシア関係を処理する際、いかなる方法でも中国側の正当な利益を損ねないよう促す。中国はあらゆる必要な措置を講じて、中国企業と個人の正当かつ合法的な権益を断固として守る」と強調しました。（張、星）