李克強総理は20日の記者会見で、「中米間で貿易戦争が起きるならば、双方にはメリットも勝者もない」と述べ、「冷静さを保ち、勢いで事にあたらぬことで、貿易戦争を回避したい」との考えを示しました。

　李首相はその中で、「中米の経済には強い相互補完性があり、中米関係の安定は両国ひいては世界にとっても好ましいことだ。去年、中米の貿易取引総額は5800億ドルにも達しているが、これはそのほとんどがマーケットとビジネスルールに則ることでもたらされた結果だ。中国も大きな貿易赤字を喜ばしいとは思っていない」と述べた上で、今後、中国がサービス業や製造業、商品などの分野で引き続き開放を拡大していく一方、米国側にもハイテクや高付加価値製品の対中輸出制限を緩和させるよう求めました。（ZHL、む）