李克強首相は13日午後、フィリピンの国際コンベンションセンターで開かれた第20回中国・ASEAN首脳会合（10＋1）に出席しました。今会合にはASEAN加盟国10ヵ国の首脳が出席、李首相とフィリピンのドゥテルテ大統領が共にモデレーターを務めました。

　李首相は発言の中で、未来に目を向けた中国とASEANの関係発展をさらに推進するため、①共に中国とASEANとの関係発展のビジョンを描き、政治安全、経済貿易、人材文化交流を三本柱とする新たな協力枠組みを構築すること、②「一帯一路」構想とASEANの発展プランの連係を進めること、③双方の政治安全協力を一歩一歩強化し、クロスボーダー犯罪やテロ取締、サイバーセキュリティなど非伝統的な安全保障分野における提携を強化すること、④経済貿易面における協力関係をさらに強め、東アジア地域包括的経済連携（RCEP）の交渉を積極的に推進し、東アジア経済共同体の建設のために基礎をつくること、⑤人材文化交流と協力のレベルを絶えず引き上げていくことなど5点の提案を行いました。

　なお、会議は、「中国・ASEANによるインフラ整備及び連係協力深化に関する共同声明」、「中国・ASEANによる全面的かつ効果的な腐敗取締の強化に関する共同声明」、並びに「未来10年における南海の海岸と海洋環境保全宣言（2017－2027）」などの成果文書を採択しました。（非、む）