北京
PM2.577
23/19
担当:王小燕、斉鵬
河北省邯鄲市のビュッフェ(写真:新華社通信)
机には「浪費のないように、お料理は食べられる分量しかとらないようにに。食べ残しが多すぎた場合には追加代金を請求することも」の注意書きも
北京は先週から今週にかけて、雨の日が多く、気温もだいぶ涼しくなりました。18日の今日も雨、最高気温が28度、最低気温20度の過ごしやすさです。日本ではまだ広い範囲で酷暑が続いていると聞いていますが、リスナーの皆さん、熱中症にならないよう健康管理にお気を付けください。
今週の番組は前半は「旬な話題」、中国の食料事情にフォーカスします。最近、中国では南方の穀倉地帯が未曾有の大洪水に見舞われ、稲などの農作物に大きな被害をもたらしました。折りしも、こういう時に中国政府や指導者らが「食べ物を大切にし、浪費をやめよう」と公の場で大々的に唱えるようになっています。これはもしかして、「洪水や感染症の影響で、いよいよ中国は食糧危機に直面するのか」という憶測が飛び交うことの背景となっています。果たして、中国人はこれからもお腹いっぱい食べられるのでしょうか。今週の「旬な話題」では、今年の夏収穫の食糧生産量を含め、中国の食糧生産と消費の現状にスポットを当ててご紹介します。
後半は「CRIインタビュー」です。今週と来週は中日の貿易と経済交流の現状をめぐり、この8月中旬まで日本貿易振興機構(JETRO)上海事務所所長を務めていた小栗道明さんにお話を伺います。小栗さんは1994年にJETROに入構。その後JETRO北京事務所(1999~2004年)、広州事務所(2004~2006年)、本部企画部海外地域戦略主幹(北東アジア)などを経て、2015年~2020年8月半ばまでJETRO上海事務所所長。中国滞在暦が通算12年。8月13日に任期満了に伴って本帰国、現在は東京勤務。
一回目の今日のインタビューでは、小栗さんに上海で実感した中国の経済社会活動再開の現状、華東エリアの「復工復産」(社会経済活動再開)の成果と現場から上がった「要改善」の点、また、エスカレートしつつある中米摩擦を背景に、アンケートで突き止めた日系企業の中国市場への見通しなどを巡りお話を伺いました。
雨中に咲く百日紅(撮影:平文智 8月3日 北京市内にて)
<お便りの抜粋>
★島根県出雲市・小川竜也さん
残暑お見舞い申しあげます。今年の日本は長い梅雨で、豪雨被害も各地でありました。新型コロナウイルスでいつもの年とは違う夏を過ごしていますが、天候ぐらいは夏らしくなってほしいと思っています。しかし、普段マスクをしていますので、猛暑は勘弁ですが。北京は少し秋に向かっているのでしょうか?
「ハイウェイ北京」で中国の学校再開について話をしておられましたが、このことについては慎重にならざるを得ませんね。私の学校はゴールデンウイークを挟んで4月下旬から5月下旬まで約1ヶ月の臨時休校をしました。1学期を当初の予定より2週間延ばし、これまでに経験のない短い夏休みに入っています。今後、中国でも学校再開が順調にできますことをお祈りしています。
★東京都大田区・三輪徳尋さん
世界中でコロナウイルスの感染拡大が止まらないなかで、多くの人が地球上に存在している数多ある未知の病原体によって、人間という生物がウイルスで絶滅してしまうかもしれないという漠然とした危機感を感じているのではないでしょうか。
人間は高い知能を得て、道具を使い、文明活動を活発に行って、地球上で最も広く分布する生物となって、「たぬき」や「イルカ」などの多くの生物に常々遠慮させて、我が物顔で暮らしているものの、地球規模で考えるならば、ウイルスや細菌の方が生物で言えば圧倒的に多数派で、人類などは奇跡的に生存し続けている生物に過ぎないというのが現実なのだろうと思います。
人間という生物の生存を脅かすウイルスによって、一つの生物として危機にさらされていることを直視できたならば、国家や政治システムの違いなどによって分断していることがとても些末なことであるかが理解できるのだろうと思います。如何にして、一つの生物としてこの危機を回避するかの対策を団結し協力して考えなければならないのだろうと思います。
人間という生物として、地球上で今後も営みを続けてゆくことを望むのであれば、仲間割れなどせず、病原体への対処だけではなく、経済活動を含めてもっと多くのことで融和して、政治システムなどを超越した「人類運命共同体」をつくり暮らすことはとても素敵なことだと思います。
そして、「山紫水明こそ金山銀山として、天人合一、道法自然の理念に従って、永続的な発展の道を模索」して、自然環境に配慮して、その他の生物などの生活も十分に考えて、生活してゆかなければならないのだと思います。
メッセージ募集のご案内
<コロナ禍の戦後75周年、私が今思っていること>
字数:ご自由に。
署名:本名・ハンドルネーム・ペンネームのいずれも可。
形態:文字原稿・音声ファイルでの投稿のいずれも可。
(投稿内容と関連する写真の同封は大歓迎)
宛先:riyubu@cri.com.cn
タイトルに「75周年メッセージ」と明記してご送信お願いいたします。
【掲載リンク】
・紫金草物語」作詞者・大門高子さん:中国と日本をつないで海を渡ったマスクと心
・神宮寺敬さん(100歳):民間の日中友好と戦争の悲惨さを語り伝えてゆきたい
・東京都大田区・三輪徳尋さん:歴史に向かい合って総括と反省してこそ 次の世代に安心してバトンタッチできる
・名古屋市・丸山 隼人さん:中国からのマスクに感謝 「携わる人の人生を豊かに」が世界平和に続く道
・四万十市・杉村和男さん:コロナ対応での提携も平和への財産
・ラジオネーム“大本営発表には騙されないヨ”さん:戦争犯罪を決して許さない 隣国と共通の歴史認識を
・北海道石狩市・上田知晴さん:盧溝橋の歴史を乗り越え アフターコロナに中日未来のかけ橋を築こう
・東京都・山本加津彦さん:築き上げた絆を大切に、次世代に「優しさ」を遺そう
・神奈川県・久保孝雄さん:我が人生に悔いなし 平和な世界の実現に国際的な連帯が必要
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