青島で開かれていた新しい中日友好21世紀委員会第5回会議は21日閉会し、共同プレス発表を行った。
プレス発表は次のように指摘している。中日首脳会談の再開は、両国の政府と各界が関係改善のために努力を続けた成果である。中日関係の改善基調を強固なものにするため、双方は緊張感と使命感を保つべきだ。両国政府は有効な仕組みづくりを検討し、またさまざまのルートを十分に利用して、現在ある問題または今後発生する可能性のある問題を適切に処理すべきである。
プレス発表は次のように述べている。東中国海の資源開発、エネルギー、環境、減災防災などの分野で両国がどのような共通の戦略的利益をもち、どのような具体的協力ができるかを明確にするのは、両国の戦略的互恵関係の構築に役立つことである。新しい中日友好21世紀委員会はこれらの課題をめぐり、セミナーやフォーラムの主催、共催によって、各界と各階層の知恵を集め、具体的提案を出していく。
新中日友好21世紀委員会はプレス発表で、中日共同声明など三つの政治文書の諸原則を固く守り、歴史を直視し、未来に向かって、中日関係をより高いレベルに発展させるという両国首脳の共通認識を支持するとしている。同時に、首脳間の直接対話は他のもので代替できない重要な意義をもっているとし、両国首脳が恒常的にこのような対話を行うよう期待している。
プレス発表はさらに、中日双方の文学、芸術、映画、アニメなどの文化交流の拡大、スポーツ交流、ジャーナリストの交流の強化、さらに青少年の相互理解増進などについて、具体的意見と提案を示している。
今回の会議は10月8日の中日首脳会談、中日関係の政治的こう着打開という背景の下で開かれた。双方は、首脳会談の成果を実行に移し、中日関係の好転、改善基調を強固にするため、新中日友好21世紀委員会はこれまでの努力を基礎に、より大きい役割、より大きい責任を果たすべきだとの認識で一致した。
新中日友好21世紀委員会は両国首脳の合意に基づき、2003年7月に設立された。両国政府の政策諮問機関で、中国大連、日本東京、中国昆明と日本京都で4回の会議を開いている。
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